2016年03月05日

優しさについて

▼先日、テレビである芸能人の言葉にこんなのがあった。

 

 

「優しいのも慣れたら小バカにされる」

 

 

 

 

 

 

 

 

▼これを会社に置き換えるとこうなる。

 

 

「優しい上司も慣れると部下から小バカにされる」

 

 

 

 

 

 

 

 

▼当然、これは優しい上司が悪いというわけではなく、小バカにする部下の質が悪いということ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼ただ、小バカにされる上司の方にも上司としての責任というか力不足はあると思う。「優しい」のと「人がいい」のとでは意味が違う。小バカにされやすいのはこの「人がいい」上司ということになるが、「優しい」上司に対しても小バカにするのが部下だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼本当の優しさとはTPOによってあえて厳しくしたり、手を貸さず声も掛けずグッとこらえて見守ったりすることだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼部下に気を遣って、言葉を選びながら顔色を見ながら手取り足取りお膳立てして指示するのもいかがなものかと思う。そんなことだと、あげくのはてに、部下がそんな上司に対してため口をきくようになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼部下からため口をきかされて「うまくコミュニケーションが取れてる」とか「お互い腹を割って話せる良い関係」とか誇らしげに話す上司は、会社にとってマイナスになる。それはなぜか。

 

 

「いざというとき、ここはというときに部下をコントロールすることができないから」

 

 

 

 

 

 

 

▼はじめにも言ったが決して優しい上司が悪いのではなく根本的にこの部下の人間性に問題があるが、人間とは弱いもの。これが普通なのだ。マキャアヴェリが言っているこんな言葉がある。

 

 

「人は愛する人よりも恐ろしい人の言うことをきく」

 

 

 

 

 

 

 

▼これは部下に対して高圧的な態度や恐怖感を与えて指導・扇動することを肯定しているわけではなく、部下は「どんな言葉なのか」で動くのでなく、「誰が言った言葉なのか」で右にも左にも変わるので注意しろという意味。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼普段から優しいと言われている上司の言葉が、どこまで効果・説得力があるか、どこまで部下を行動に奮い立たせられるか。厳しい仕事・任務・業務ならなおさら。上司の言葉が間接的に伝わった場合に部下の受け止め方ではっきりと分かる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼厳しい上司に対してもちゃんと意見が言える部下と、部下に対してちゃんと厳しい態度で臨める上司が求められているのだ。「優しさ」だけでなく「厳しさ」を併せ持った人間関係が強い絆で結ばれると思うし、大きな力を発揮すると思う。強いチームワークとはそういうものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼私の偏見だが、「優しさ」だけじゃ、競争社会では絶対勝てない。勝敗を教えない現代教育が大量に生み出したタイムカードのような職業人とグローバルで勝てない日本企業を見れば一目瞭然。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓2015年からエントリーシートを廃止して「就活で学生人気100位以内を目指さない」と言い切るネスレ日本の高岡社長だからこそ成長できるのかも

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↓似鳥社長から「満を持してのエース」と紹介された白井次期社長は「入社して初めて褒められたような気がする」という言葉。似鳥社長と白井次期社長の関係性の深さがそれだけで分かる気がする。

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↓「常に考え、行動できる人なら手取り足取り教える必要はありません」という言葉には納得できるものがある。

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