2018年01月08日

復学について

▼昨年の10月に右足首を骨折して、2015年から通っていたグロービス経営大学院も止むを得ず3ヶ月間休学していたが、今月から復学した。休学で機会損失したクラスを含めて今期は「日本・アジア企業のグローバル化戦略」「ファイナンシャル・リオーガニゼーション」「新日本的経営」「企業の理念と社会的価値観」の4クラスを取っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼この4クラスで大学院のラストラーニングとなり3月で卒業予定。あっという間の3年間、とても早かった気がする。そもそも経営大学院に入学したきっかけは、自ら経営者として、社長として能力の限界と会社の成長の見えない壁を感じていたところに、心石工芸の心石社長が同校を薦めてくれたことによる。心石社長には今でも心から感謝している(ちなみに弊社HPのトップページの写真は弊社施工の心石工芸本社ショールーム)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼私はこの会社を21歳の時に創業したので、経営どころか社会や仕事、会社・業界のことすら満足に知らないうちから創業して社長をしているわけだから、全くの我流で、身近にいる先輩社長方を見よう見まねで経営をアレンジしながら創業25年目を迎えようとしていた頃だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼「成功や好調は社員のおかげ、失敗や不調は社長のせい」と常に考えていた私は修行僧のようにたくさんの本を漁っては読み、たくさんの人と会っては飲んだ。それは今でも変わらないが、以前は「この人と私が社長を交替したらうちの会社は良くなるだろうか?だとしたらどこが違うのだろうか?」と自問自答しながらいろんな人と会っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼そんな時期を悶々と過ごしながら、経営の求道者のように、凄い人だと聞けば直接会いに行き、すぐに真似て、良い本だと聞けばすぐに買って読んではノートに書き写して頭にインプットした。そこで気がついたのは「経営」には正解も間違いも無く、成功すれば正解であり、失敗すれば間違いであるということ。いくら成功した人の真似をしても決して成功するわけではない。「自分の正解」「自分の経営」を見出す必要があると気がついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼そんな状態で、経営学を求めてただがむしゃらにグロービス経営大学院の門を叩いた。門をくぐってはじめに気がついたことは「社長と経営者は違う」ということだった。社長というのは社長の家に生まれるか、もしくは会社を設立すれば誰でも社長になれる。ましてや今では法人設立に資本金はいらないのでいくらでも簡単に社長になれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼しかし、経営者は違う。経営者とは経営を学んだ者を経営者というのであって、経営を知らない、学んだことが無い者を経営者とは言わない。経営とはまさしく経営学であり、専門知識であり、専門技術であり、学問であり、経営の定石なのだ。これを知らずに経営者とは言えないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼経営には正解がなく常に変化・進化しているので、経営者は求道者のごとく常に学び続けなければならないし、そのための時間やお金を惜しんではいけない。それはデジカメや携帯プレーヤー、手帳、時計がスマホに駆逐され、酒屋やタバコ屋、駄菓子屋、パン屋、弁当屋、自動販売機さえもコンビニに駆逐されたのを見れば分かることだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼当初、2015年の4月に大学院に単科生として入学したのは大阪校だったが、うちの東京営業所の室(むろ)所長がうちに入社したのを機に、私も東京に行く機会と東京の仲間を増やすために、次の7月期からはずっと東京校に通っている。あれから3年が経とうとしており、とても感慨深いものがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼入学した時に描いた目的、目標は果たせただろうか。いや、まだまだ果たせていない。残り3ヶ月間、最後まで気を抜かずに目的、目標を果たすべく突っ走りたい。そして入学時にどの先生が仰ってたか忘れたが、大学院を卒業したあとは、社内でのギャップや距離を縮め、共通認識を得るべく尽力しなくてはならないということ。これが卒業後に課せられたミッションだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼ある意味、経営者とは外部では求道者、内部では伝道者であることが理想的な姿かもしれない。私はまだまだだ。道のりは遠い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓今年一発目の授業「企業の理念と社会的価値」。医薬品を無料配布したメルク社のケースには感動した。予習アサインメントでケースを読んでる時点で涙が出た(苦笑)。

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↓そのあとはこのクラス「ファイナンシャル・リオーガニゼーション」。今後M&Aを積極的に手掛けたいうちにとってはとてもタイムリーな授業。この度のケースは「チェース・マンハッタン(アメリカ最大の銀行の誕生)」。

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