2018年05月06日

未来の人口減少日本について

▼先般「未来の年表〜人口減少日本でこれから起きること〜(河合雅司著・講談社現代新書)」という本を読んで、これからの日本の将来について、またうちの会社としてもあるべき姿、やるべきことは何なのかを考えさせれた。知らないよりか知っていた方がいい近い将来の現実。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼P10「2050年頃には国土の約2割が無居住化すると予測される。さらに時代が進んで、スカスカになった日本列島の一角に、外国から大量の人々が移り住むことになれば、武力なしで実質的に領土が奪われるようなものだ(中略)真綿で首を絞められるように確実に日本国民1人一人の暮らしが蝕まれていく。この事態を‘静かなる有事’と名付けた」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼実際、日本は人口が減っているが世界人口は益々増加しており深刻な食料問題も抱えている。それに比べて日本国土は海、山、川に囲まれた自然豊かで外国人にとっては住みやすい国ではないだろうか。日本も働き手が減ってきているので外国人を受け入れざるを得ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼2017年「日本人女性の3人に1人が65歳以上。高齢者がより高齢化する時代に」
2018年「国立大学が倒産の危機へ。学生の募集を停止する流れが加速する」
2019年「IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ。AI開発も停滞」
2020年「女性の2人に1人が50歳以上に。出産できる女性が激減する日本」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼出生数が減って高齢者が増えるというのは、母親と父親の二人から一人しか生まれない若しくは一人も生まないということは折り紙を半分に折り続けるほどの国力の先細りだと思う。これは人材の育成・確保・後継者どころか産業・職業自体の存続が危ぶまれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼2021年「介護離職が大量発生する。団塊ジュニア世代が50代に突入する」
2022年「ひとり暮らし社会が本格化する。ひとり暮らしの貧しい高齢者が急増」
2023年「企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめ社会全体が機能不全に」
2024年「3人に1人が65歳以上の超高齢者大国に。6人に1人が75歳以上」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼こういった有識者の調査・予測に対して当然、国もいろいろな施策や打ち手を施していると思うが私達一般庶民にはまだ実感がわかない。いや、感じ取れていないだけかもしれない。この本の著者の言葉を借りればこうだ。

 

「人口減少にまつわる日々の変化というのは、極めてわずかである。昨日と今日の変化を指摘しろと言われても答えに窮する。影響を感じにくいがゆえに人々を無関心にもする」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼2025年「ついに東京都も人口減少へ。東京一極集中は日本の破綻につながる」
2026年「認知症患者が700万人規模に。介護する側される側も認知症という現実」
2027年「輸血用血液が不足する。輸血用血液の80%が手術に使用。手術に影響」
2030年「百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える。80%が生産力不足に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼2030年までについて本に書いてあることをざっとおさらいしたが、そんな遠くではなくてあっという間にこんな時期が来るだろう。ネガティブなことばかり書かれていたが、知っているのと知らないのとでは大きな差がある。ここで私たちが考えなければならないのは、仕事を通じて何が出来るか、国や未来にどう貢献できるかということ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼この近い将来の予測から、私たちがやるべきこと、やらなくてならないことなどヒントがたくさんある。トヨタや松下、アップルやマイクロソフト、グーグル、アマゾンの創業者達はこうやって未来を予測しながらビジョンを描き、考え、行動していたんだと思うとチャンスはまだまだあるような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓ここで紹介させて頂いた本

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↓同時にこの連休中に読んだ本。しばらく積読したままだった。表紙は胡散臭いが統計的・論理的な展開のしっかりした内容でこれまでのリーダーシップ論に一石を投じる一冊。

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