最近は劇的な技術革新によって、DXやリモートワーク、オンライン〇〇、ネットワークシステム、ECなど、いわゆるデジタル経営、デジタル経済が主流になっている。
支払いや決済もバーコード決済、クレジットカード決済、電子マネー決済、携帯電話決済、口座振替、銀行ネット決済など、現金を見たり、数えたり、使うことが激減した。
買物もネットやスマホから、手帳もスマホ、勉強もEラーニング、手紙もEメール、読書も電子書籍、ノートもタブレット、契約も電子契約、テレビなんかほぼほぼ見なくなった。
結婚式や葬式もオンラインになりそう。いや、もうすでにあるかもしれない。今、ググったらやっぱりあった(笑)。
こうなると人と人がリアルに会う機会がなくなって、家族や会社、友人も含めて人間関係や信頼関係も脆弱になりそうが気がする。もうすでになっているかもしれない。
こういう時代だからこそ、今の「デジタル」が当たり前と思わずに、少し前まで遡って「アナログ」の良さやメリットにフォーカスするのもアリかと思う。
たとえば、メール(当初は「電子メール」や「Eメール」と言っていたが今では「メール」と言うのが当たり前になった)ではなく手書きの手紙とか、タブレットではなくノートを使うとか、買い物はすべてリアル店舗とか、スケジュールは手帳とか、営業はオンラインではなく訪問、勤務は在宅ではなく出社とか。
アナログの良さは、重さや温度、感触、感情、雰囲気、匂い、見映え、形、大きさが実感できること。アナログでなければならないものもあるはず。
会議や面談などは、やはりリアルの方がいいと思う。オンラインだと議題や要件だけに絞りがちで言葉も会話も最小限度になってしまう。
やはり要件の前後にある、たわいもない話やここだけの話、世間話、冗談話があるからお互いの距離感が縮まり、信頼関係も築けるというもの。これがアナログの良いところではないか。
なんでもかんでもメールやチャット、ショートメールで済ませるのはいかがなものか。
取引先や社員とのやりとりも、「デジタル」ではなく、あえて「アナログ」を意識して生身の人間同士のやりとりを心掛けたい。コロナ禍で世の中が分断や混乱している今こそ「アナログ人間」が貴重になるかもしれない。