2024年08月08日

掃除について

一)先週の金曜日、今月から入社した桒原さんの新入社員オリエンテーションを行った。これは入社した社員には年齢、性別、新卒、中途を問わず全員必ず受けてもらう試練？で朝から夕方まで、私が創業に至るまで、創業したときの思いや理念、方針を伝えるというもの。

二)その中で、強く何度も伝えるいるのが整理・整頓・清掃・清潔・躾の５Ｓ。この中で特に清掃については、くどいほど何度も語る(苦笑)。掃除はとても大切で、掃除が出来ない人は期待しないということも伝える。

三)なぜかというと、私達の仕事はお客様の敷地内に入って、お客様が住んだり働いたり使ったりしている建物に触って作業をする仕事なので、清潔さや綺麗さが求められるから。私達が作業を終えて現場を離れる時は「立つ鳥跡を濁さず」でなければならない。

四)だから、うちの社員や職人さんには現場で掃除を徹底してもらう。朝礼時に毎朝みんなで事務所を掃除するのも、掃除の感覚や習慣を刷り込むためだ。なぜならば普段掃除をしない人が現場に行ってすぐに掃除が出来るわけないからだ。

五)しかし、残念ながらそれでも掃除のやり方や仕上がりが不十分な社員がいるのも事実。たとえば会議室の床の掃除機がけでも、椅子を全く動かさずに歩くスペースしか掃除機をかけないとか。こういうのは仕事も見えるところしかやらない証拠。

六)そういう人は机の雑巾がけも、書類や物を動かさずに見えるところだけを拭いて終わらす。当然そういう人の仕事はおおよそ大した成果を生んでいない。要するに面倒くさがり屋ってことだから、仕事の質や量が人並み以下。

七)掃除の差と能力の差に相関性はないが、協調性や再現性、持続性などの定性面では大いに相関すると思っている。実際、掃除をしている様子とその人の仕事ぶりなどを照らし合わせて見ると偏見ではないことが分かる。

八)決して掃除のやり方で全てを評価するわけではないし、それで配置や待遇が決まるわけではないが、掃除も立派な仕事であることには変わりないし、就業時間内はしっかりとやってほしい。一人ひとりの机の上も下も中も会社と同じだ。

九)34年も経営者をやっていると、いろんな社員や会社を見てきた。私の偏見ではなく感覚的統計では、見た目を気にする割には掃除に無頓着な社員は自己中が多く、事務所が汚く散らかっている会社の社長は派手な人が多い。

十)批判を恐れずに言うと、発展途上国ほど街や建物の美観や衛生面に課題が多く、先進国になればなるほど清潔さや安全性が行き届いていると思う。人と会社もそれと同じで、掃除がしっかりと出来ている人や会社は信用面でも安定していると思う。

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