▼先日の2/27にエフピコリムにて開催された、もみじ銀行さんが主催する「創業スタートアップセミナー」に講師として出席させて頂いた。講師は私を含めて3人。
▼ 「先輩創業者が語る起業に関する心得」というお題目を頂き約30分ほどお話しさせて頂いた。他の講師の御二方に比べれば、私などはとても皆さんの前でお話しできるような立場ではなく、場違いのような気もした(苦笑)。
▼でも、一応曲がりなりにも創業して25年存続しているので、今から起業される方々にとっていくらかでも参考になればと思い、恥を忍んで私なりの体験・経験談をお話しさせて頂いた。
▼内容は下記の通り。
1.自己紹介・企業紹介
2.私が起業した経緯
3.起業に関して大切だと思うこと
▼1の自己紹介・企業紹介はここでは割愛するとして、2の「私が起業した経緯」は1冊の本との出会いからだった。その本は「成功哲学(ナポレオン・ヒル著)」。最近では「思考は現実化する」という書名に変わっている。
▼この本はアメリカの鉄鋼王と言われたアンドリュー・カーネギーがナポレオン・ヒルに世界中の偉大な成功者の調査・取材をさせ、20年間かけて見出された成功者に共通する13の条件が書かれた本。
▼私は19歳の時に、この本と出会い、感化されて21歳の時に創業した。この本と出会わなければ創業できていないといっても過言ではない。
▼3の「起業に関して大切だと思うこと」では主に下記の3つのことを挙げさせて頂いた。
3-1.夢・願望を視覚化する
3-2.たくさん本を読み続ける
3-3.とにかくいろんな人に会う
▼一つ目の「夢・願望を視覚化する」では、自分が描く夢や願望、姿を具体的に計画表として成文化したり、イラストや絵にしたり、写真を編集したりして、常に見えるようにしておくということ。このようにして自己暗示も含めて潜在意識にその夢や願望を強く擦り込む。
▼二つ目は「たくさん本を読み続ける」。起業する前もした後もずっと読み続けることが大事だと思う。本から得られる偉人や作者の経験や知識、情報が1冊だいだい1500円弱というのは安すぎる。はっきり言って本を読まずに自らの体験・経験からしか学べない経営者は絶対成長しない。
▼最後が「とにかくいろんな人に会う」ということ。運も機会も金もすべて人が運んできてくれる。出来る限り、セミナーや講演会、交流会、勉強会などに積極的に参加して、出来る限り大勢の方と名刺交換すること。セミナーや講演会などであれば、必ず講師の方と名刺交換するように心掛ける。
▼一度名刺交換したくらいでは名前と顔は覚えられないので、一旦、名刺を持ち帰り、自分にとって興味のある方へ手紙なりメールなりして気持ちを伝え面談を申し入れることだ。私は一時期、多い時は月に300枚以上名刺を配っていた。
▼はっきり言って起業する前に、いくら詳細で立派な事業計画や収支計画などを作っても、その通りにいくわけがない。計画を立てることは大事だがあまりに細か過ぎると計画に行動を抑制されてしまう。どうせすぐに見直さなければならなくなるのだから計画は大雑把でいい。ただし、行動は繊細さが必要。「計画は大胆に行動は繊細に」。
▼起業した後に学ぶべきこと、考えること、決めること、やるべきことは山のようにある。無責任な言い方かもしれないが、起業する前はあまり深くたくさん考え過ぎず、とにかく行動することが大事。自分の目指す方向さえブレなければ、分からないことは本を読んで調べる、困った時は人に相談すればなんとかなる。計画があっても行動してないと誰も応援してくれない。もっとも重要なのは起業した後だ。
↓私が創業するきっかけとなった本
↓私が19歳のときに、本に書かれてあった通りに作った計画書。中身は19歳ということもありちょっと幼稚(苦笑)。
↓私が読んだ本で社員に読んでほしいと思った本を足していってる会社の本棚「ラックス文庫」 。将来は「ラックス図書館」を作って寄贈したいという夢があり、これも夢の視覚化の一つ。
↓博多で偶然聞きに行ったある団体の基調講演の講師がトヨタ自動車の張会長で、控室前で待ち伏せして名刺交換させて頂いたのがきっかけで(苦笑)、その後、名古屋で2回面談させて頂いた。その時の写真。
↓この度のセミナーのチラシ