2024年05月22日

残業について

1)今年4月から、これまで猶予されていた中小企業への残業上限規制が適用される。今回の改正によって、法律上、時間外労働の上限は原則として⽉45時間・年360時間となり、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることができなくなる。














2)臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合でも、〇間外労働=年720時間以内、∋間外労働+休日労働=月100時間未満、2〜6か月平均=80時間以内とする必要があり、月45時間を超えることができるのは年6か月まで。














3)時間外労働というのは労働時間の1⽇8時間・1週40時間を超える時間のことで、その上限が原則として⽉45時間・年360時間ということ。違反した場合には、罰則(6か⽉以下の懲役または30万円以下の罰⾦)が科される恐れがある。














4)うちではこの規制に対して早く取り組んでいるし、遵守していることには変わりないが、そもそも「働き方改革」とは何かということを考えさせられた。働く時間を短くすることだけが本当の「働き方改革」なのか。それが国のため国民のためになるのか。














5)加えて当社は今年から年間休日を124日に設定。地元建設業界ではトップクラスだという自負もある。会社としても残業時間の抑制だけにおさまらず、休日を増やして政府が謳う「ワークライフバランス」や「賃上げ」の実現にも寄与している。














6)現在も時間外労働が多い社員がいれば、本人に業務内容や環境、設備、指示系統、人間関係などをヒアリングして、必要に応じて業務を見直したり、手順を変えたりしているが、仕事が好きな人や楽しい人は夢中になって、あっという間に時間が経つ場合もある。














7)会社とすれば、そういう人材は頼もしいし期待できるので、自由に思う存分やらせてやりたいのが本音。でもこの度の規制があるので、本人に注意して残業を抑制せざるを得ない。そこまで働きたいという人材は少ないかもしれないが、希少価値と期待度は高い。














8)私個人的には、働く時間を減らし、休日を増やすことで、個人が望む豊かな人生を送れるのか、目標とする家庭や生活が築けるのか、頑張りたい人、働きたい人の情熱や機会を奪うことにならないかと案じてしまう。














9)時短を目指すからには会社としても効率や生産性向上を求めていかなければならないので、単純に従業員一人1時間あたり或いは1日あたりの生産性だけが評価や管理の指標になってしまう。それでは機械やロボットと同じではないかと思う。














10)こういう規制は、頑張りたい、働きたい、仕事が楽しいという期待できる人材を規制対象外のフリーランスやアウトソーサーへ転身させてしまうと思う。だから私としては「働き方」よりも「働きがい」「やりがい」のあるカッコいい会社を目指したい。

 
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2024年05月13日

梅雨について

1)梅雨時期について、ネットで調べると通年5月末〜7月初旬・中旬で、今年2024年の梅雨入りがいつかまだ発表されていないが、平年では近畿地方で6月6日頃、関東甲信地方で6月7日頃で、最も早い梅雨入りは沖縄で5月10日頃。近年では本州の梅雨入りが早い傾向にあるそう。














2)うちは防水工事と外壁改修工事に強みがあり、この時期なると雨漏れの相談が相当増える。現地へ調査に行ってみると、梅雨に入って急に雨漏れしだしたというよりも、以前から雨漏れしていたことに気がついてなかったというのがほとんど。














3)雨漏れしている場合、屋根の種類によって浸水箇所と漏水箇所が違うことがある。うちでは浸水箇所とは雨が建物の中に侵入している箇所、漏水箇所とは建物の中に侵入した雨が表面に露出している箇所のことを言う。














4)屋根の種類にはいろいろあるが主に瓦屋根、金属屋根、スレート屋根、陸屋根があり、陸屋根には一般的に防水工事が施工されており、防水層にも種類があって主にアスファルト防水、塩ビシート防水、ウレタン防水がある。雨漏れがあった場合の調査方法を説明する。














5)室内の天井から雨漏れしている場合は、まず雨漏れしている箇所(漏水箇所)の平面上の位置を計測する。そのあと屋根に上がって、屋根の種類を確認し、計測した漏水箇所の位置を屋根上に重ね合わせてみて、その位置に異常箇所がないか確認する。














6)その位置に屋根材や防水材の損傷や接合部(重ね部)の剥離があれば、恐らくそこが浸水箇所だと思われる。もしその位置に異常がなければ、屋根の種類によって浸水箇所が異なるが、瓦屋根や金属屋根、スレート屋根の場合はその位置から棟(むね)までの間のどこかに異常箇所が必ずある。














7)陸屋根の場合は、防水の下地(スラブ)がコンクリートかALC版もしくはセメント板なので漏水箇所の位置と浸水箇所の位置が違う場合が多い。陸屋根の場合、これまでの経験上、パラペット(屋上周囲の立上り部)かドレン(排水口)周りに多い。














8)なぜならば陸屋根の場合は、浸水した雨水が下地(スラブ)に滲みて水みちをつくり、低いところへ低いところへと流れていき、その途中の脆弱な箇所に漏水するからだ。だから浸水箇所と漏水箇所が離れている場合が多い。














9)雨漏れの対処法としては、当然、その浸水箇所を塞ぐことが先決だが、よくありがちな間違いは安易にその浸水箇所にコーキング(シール)することだ。雨漏れ直後にコーキングしたところでシール材が接着しないので全く意味がないどころか、その後の施工に支障をきたす。














10)まず基本は、一旦雨が止んで屋根が乾くのを待つ。そのあとに屋根材や防水材に適した材料で補修すること。安易なコーキングはこの補修に支障をきたし、より面倒で高額な費用がかかってしまう。このときに我々プロの経験と専門知識が問われる。

 
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2024年04月15日

閉店する飲食店の共通点について

一)経営についていつもご指導して頂きお世話になっているテンポスバスターズ株式会社の森下社長がFacebookで投稿された『テンポスバスターズが閉店した1万軒の店主から聞いた“閉店する人が後悔する25のこと”』という記事に強く共感した。















二)その内容は飲食店に限らず、どの業界の中小企業にも当てはまるので、その一部を自戒と社内周知のために保存しておくという意味でここに共有しておきたい。もちろん森下社長の承諾も頂いた。※印は私の勝手な所感。














三)(1)よその店を見に行かなかった。※これは同業者や競合相手に関心を持たなかったということ。うちでは営業会議で競合先の情報や同業者の動向を常に収集して共有するように心がけているが、全社レベルではまだ関心が薄い。














四)(3)従業員のワガママをそのままにしておいたこと。※今後どの業界も人手不足、職人不足の売り手市場なので、間違いなくこの課題にぶち当たる。お客様からの要望に耳を傾けず、社員の要望ばかりに耳を傾けて働きやすさばかりを追っていると、店も会社も干される。














五)(6)業者のいいなりに仕入れたこと。※建設業界は特に多重構造で、多数の外注先や仕入先で成り立っており、長年の付き合いやしがらみで取引関係が固定化してしまっている。また専門知識の欠如や情報収集不足、高い依存度により業者の言いなりになりがち。














六)(8)いつもおいしいものを出すと決めていなかった。※店からすると100回中のたまたま1回の不具合でも、お客様からすると1回中の1回だからそれが全て。得意先100社のうち1社を失うことは、そのあとの99社を失うことと同じ。代償は1/100ではなく100/1なのだ。














七)(9)客の意見を聞こうとしなかった。※仕事とは「人に仕える事」と書く。仕事でお客様以外の誰に仕えるのか。今さら「お客様は神様」とまでは言わないが、市場には「顧客」と「競合」と「自社」しかいないと経営学でも教えられる(いわゆる3C)。














八)(11)厨房、店をきれいにしなかった。※会社も同じこと。事務所や現場が汚い会社は、無秩序、無関心、無能、無礼など社員の教育不足やリーダーシップの欠如が招いている。清潔さはその会社の健全性や信用性を現している。














九)(14)神社にお参りをしなかった。※私はこの部分を読んで深く共感した。中にはスピリチュアルなことだと失笑する人もいるだろうが、私はとても大事だと思う。お参りするというのは祈願するのではなくて、「定期的」に継続して周りに感謝するということ。














十)(23)見れば分かる、食べれば分かる、と高をくくって売る努力をしなかった。※建設業の職人業界で今でも根強く残っている概念でいい仕事をすれば努力せずとも注文が貰えると思っている。いい仕事も誰かが伝え、広め、売ってくれないと注文は貰えない。

 
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2024年03月21日

カッコいい会社について

一)うちが掲げるVISIONは「BIGな会社よりHEROな会社を目指す」。意味は「大きい会社よりカッコいい会社を目指す」ということ。それでは「カッコいい会社」とは何か。私は「小さいチームで大きい仕事ができる会社」だと考えている。















二)これは以前から考えていたことであり、決して人手不足になってから思いついたことではない。私の中で「小さいチーム」とはアニメの「サイボーグ009」や、映画では黒澤明監督の「七人の侍」のようなイメージ。つまり少数精鋭ということ。















三)もちろん、ただスローガンとして掲げるだけでなくて、ちゃんと進捗が検証できるように指標も設定している。それは「従業員一人当たり経常利益額」。指標が「売上」ではなくて「経常利益額」の理由は、売上が会社や社員の最終目的ではなないからだ。















四)たとえ売上が大きくても経常利益が赤字で法人税を納められなければ社会貢献出来ていないし、売上を目標に掲げると意味のない安価な受注に走ってしまい、ただただ忙しいだけで会社や社員の成長に繋がらない。利益を残すからこそ将来への投資や貯蓄ができる。















五)つまり経常利益額は「会社の競争力」を表す数値だと考えているので、「従業員一人当たり経常利益額」は「社員の競争力」を表しているといえる。「売上総額」や「全従業員数」では大手企業に勝てないが「従業員一人当たり経常利益額」なら勝てる。














六)ただ、この「従業員一人当たり経常利益額」を増やすのは簡単ではない。人手不足の昨今、従業員を簡単に増やせないので否応なしに分母(従業員数)は小さいままだが、来月から残業時間の規制が敷かれるので生産(労働)時間も減り、生産高も減る恐れがある。














七)当然、生産高が減れば売上も減り、経常利益額も減るわけだから「従業員一人当たり経常利益額」も減ってしまう。加えて、うちの場合は今年から年間休日を109日から124日に増やしたので、ただでさえ生産時間は大幅に減る。















八)そうなると「従業員一人当たり経常利益額」を増やすためにやるべきことは徹底的な「作業の効率化」と「コスト削減」の2つ。それらを実現するためには、やらないことを決めることと、やることはDX化を推進すること。














九)まとめると「カッコいい会社」になるには「作業の効率化」と「コスト削減」の実現が必要で、そのためにやらないことを決めて、やることはDX化を推進するということになる。DX化はシステムの課題だが、やらないことを決めるのは全社員の課題だ。















十)これまでずっとやってきたことや、慣れていることをやめるのはとても難しい。でも、そこを乗り越えてこそ新しい発見や気付きが生まれて、「カッコいい会社」に近づける。取り急ぎ「従業員一人当たり経常利益額の防水業界日本一」を目指す。

 
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2024年03月08日

顧客の十戒について

0)業種を問わず民間で事業を営む限り、事業者やそこで働く全ての社員が心得ておかなければならないものがある。それが「顧客の十戒」という標語。何十年も前からうちのトイレに貼ってあり、誰に貰ったか忘れたが(苦笑)、共有しておきたい。※印は私の勝手な所感。














1)「私には、選ぶ権利があります。 しかし、あなたから買う義務はありません」(※稀に、いろいろなしがらみや慣習、特許、緊急時、公共事業などで買う側に選ぶ余地がない場合はあるが、そんなビジネスは長く続かない)
 













2)「私は満足したいのです。 満ち足りることができれば、どこの何の商品であっても構いません」(※私達はこのことを肝に銘じて置く必要がある。お客様にとって、うちの施工やサービスでなければならないのが理想だが、決してそうではない)














3)「あなたのことを忘れても、私を責めないで下さい。 自分と家族のことは忘れませんが、他人のことは忘れてしまいます。」(※一度注文をくれたからと言って相手がこちらを覚えてくれているとは限らない。だから忘れられないように心掛ける必要がある)














4)「私は常に、あなたから買おうか、他から買おうか、迷っています。 あなたから買う理由がなければ、私は他から買うかも知れません」(※常に競合にさらされている、相見積もりを取られているという緊張感を持たなければならない)

 












5)「私は、何らかの得をしたいと思っています。 あなたに得させる目的で買おうとは思いません」(※支援や寄付ではない限り、相手を儲けさせようと思って買うお客様はいない。もしいるとしたら、その何倍ものバーターを求められる羽目になるだろう) 









6)「私は自動販売機から買うのではありません。人間から買うのです。 私もあなたへお金を払う機械ではありません」(※たとえECやオンラインが広く普及したとしても、お客様に納得して頂ける対応、説明、満足して頂けるサービス、フォローが必要だ)














 
7)「私をだまさないで下さい。 もし、だまされたと知ったとき、私は絶対あなたを許さないでしょう」(※人を騙すのはもってのほか。嘘をついたり、約束を守らないのも騙したのと同じこと。社員一人ひとりの言動は会社の姿勢や意向と同視されるので気をつけるべし)














8)「私は人間ですから、理性と感情があります。 知らないものは警戒するし、買っていいかどうか不安だし、 怪しいものは近づけません」(※正しい礼儀と清潔感、丁寧な言葉づかい、親切な説明、細かい気配りが、相手の不安や警戒心、不信感、距離感を拭う)














9)「金の切れ目が縁の切れ目といいます。 あなたが欲しいのは顧客なのか、売上金なのか、私は見抜きます」(※当然、売上や利益は大切だが、間違ってはならないのは順番。お客様に満足して頂いたあとに継続的な売上や利益がついてくる)














10)「私に二十四時間必要なものは、空気と健康だけです。 それ以外は、必要なときに、必要なだけあれば充分です」(※どんなに優れた商品も必要でなければ価値はないし、あったとしても過剰に不必要に買うお客様はいない。今そこにニーズがなければ無価値なのだ)

 
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