2024年03月08日

顧客の十戒について

0)業種を問わず民間で事業を営む限り、事業者やそこで働く全ての社員が心得ておかなければならないものがある。それが「顧客の十戒」という標語。何十年も前からうちのトイレに貼ってあり、誰に貰ったか忘れたが(苦笑)、共有しておきたい。※印は私の勝手な所感。














1)「私には、選ぶ権利があります。 しかし、あなたから買う義務はありません」(※稀に、いろいろなしがらみや慣習、特許、緊急時、公共事業などで買う側に選ぶ余地がない場合はあるが、そんなビジネスは長く続かない)
 













2)「私は満足したいのです。 満ち足りることができれば、どこの何の商品であっても構いません」(※私達はこのことを肝に銘じて置く必要がある。お客様にとって、うちの施工やサービスでなければならないのが理想だが、決してそうではない)














3)「あなたのことを忘れても、私を責めないで下さい。 自分と家族のことは忘れませんが、他人のことは忘れてしまいます。」(※一度注文をくれたからと言って相手がこちらを覚えてくれているとは限らない。だから忘れられないように心掛ける必要がある)














4)「私は常に、あなたから買おうか、他から買おうか、迷っています。 あなたから買う理由がなければ、私は他から買うかも知れません」(※常に競合にさらされている、相見積もりを取られているという緊張感を持たなければならない)

 












5)「私は、何らかの得をしたいと思っています。 あなたに得させる目的で買おうとは思いません」(※支援や寄付ではない限り、相手を儲けさせようと思って買うお客様はいない。もしいるとしたら、その何倍ものバーターを求められる羽目になるだろう) 









6)「私は自動販売機から買うのではありません。人間から買うのです。 私もあなたへお金を払う機械ではありません」(※たとえECやオンラインが広く普及したとしても、お客様に納得して頂ける対応、説明、満足して頂けるサービス、フォローが必要だ)














 
7)「私をだまさないで下さい。 もし、だまされたと知ったとき、私は絶対あなたを許さないでしょう」(※人を騙すのはもってのほか。嘘をついたり、約束を守らないのも騙したのと同じこと。社員一人ひとりの言動は会社の姿勢や意向と同視されるので気をつけるべし)














8)「私は人間ですから、理性と感情があります。 知らないものは警戒するし、買っていいかどうか不安だし、 怪しいものは近づけません」(※正しい礼儀と清潔感、丁寧な言葉づかい、親切な説明、細かい気配りが、相手の不安や警戒心、不信感、距離感を拭う)














9)「金の切れ目が縁の切れ目といいます。 あなたが欲しいのは顧客なのか、売上金なのか、私は見抜きます」(※当然、売上や利益は大切だが、間違ってはならないのは順番。お客様に満足して頂いたあとに継続的な売上や利益がついてくる)














10)「私に二十四時間必要なものは、空気と健康だけです。 それ以外は、必要なときに、必要なだけあれば充分です」(※どんなに優れた商品も必要でなければ価値はないし、あったとしても過剰に不必要に買うお客様はいない。今そこにニーズがなければ無価値なのだ)

 
トラックバックURL : ボットからトラックバックURLを保護しています