2024年04月15日

閉店する飲食店の共通点について

一)経営についていつもご指導して頂きお世話になっているテンポスバスターズ株式会社の森下社長がFacebookで投稿された『テンポスバスターズが閉店した1万軒の店主から聞いた“閉店する人が後悔する25のこと”』という記事に強く共感した。















二)その内容は飲食店に限らず、どの業界の中小企業にも当てはまるので、その一部を自戒と社内周知のために保存しておくという意味でここに共有しておきたい。もちろん森下社長の承諾も頂いた。※印は私の勝手な所感。














三)(1)よその店を見に行かなかった。※これは同業者や競合相手に関心を持たなかったということ。うちでは営業会議で競合先の情報や同業者の動向を常に収集して共有するように心がけているが、全社レベルではまだ関心が薄い。














四)(3)従業員のワガママをそのままにしておいたこと。※今後どの業界も人手不足、職人不足の売り手市場なので、間違いなくこの課題にぶち当たる。お客様からの要望に耳を傾けず、社員の要望ばかりに耳を傾けて働きやすさばかりを追っていると、店も会社も干される。














五)(6)業者のいいなりに仕入れたこと。※建設業界は特に多重構造で、多数の外注先や仕入先で成り立っており、長年の付き合いやしがらみで取引関係が固定化してしまっている。また専門知識の欠如や情報収集不足、高い依存度により業者の言いなりになりがち。














六)(8)いつもおいしいものを出すと決めていなかった。※店からすると100回中のたまたま1回の不具合でも、お客様からすると1回中の1回だからそれが全て。得意先100社のうち1社を失うことは、そのあとの99社を失うことと同じ。代償は1/100ではなく100/1なのだ。














七)(9)客の意見を聞こうとしなかった。※仕事とは「人に仕える事」と書く。仕事でお客様以外の誰に仕えるのか。今さら「お客様は神様」とまでは言わないが、市場には「顧客」と「競合」と「自社」しかいないと経営学でも教えられる(いわゆる3C)。














八)(11)厨房、店をきれいにしなかった。※会社も同じこと。事務所や現場が汚い会社は、無秩序、無関心、無能、無礼など社員の教育不足やリーダーシップの欠如が招いている。清潔さはその会社の健全性や信用性を現している。














九)(14)神社にお参りをしなかった。※私はこの部分を読んで深く共感した。中にはスピリチュアルなことだと失笑する人もいるだろうが、私はとても大事だと思う。お参りするというのは祈願するのではなくて、「定期的」に継続して周りに感謝するということ。














十)(23)見れば分かる、食べれば分かる、と高をくくって売る努力をしなかった。※建設業の職人業界で今でも根強く残っている概念でいい仕事をすれば努力せずとも注文が貰えると思っている。いい仕事も誰かが伝え、広め、売ってくれないと注文は貰えない。

 
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