一)現場でのトラブルの多くは、実は技術的な問題じゃない。「聞いてない」「そんな話だったっけ?」「それ、最初に言ってくれよ」など、原因は大抵、コミュニケーション不足だったりする。図面の見落としや段取りミスも、突き詰めると「話し合い不足」「説明不足」が根っこにあったりする。
二)言ったつもり、分かってるつもり、伝わってると思い込んでいる。でも現場は“つもり”じゃ動かない。確認しなかったことが、あとで大ごとになる。だからこそ、やりすぎなくらい話すぐらいがちょうどいい。「しつこいくらいでちょうどいい」と言う人もいるが、本当にその通りだと思う。
三)現場で一番大事なのは、段取りとコミュニケーションであり、うまく話せなくてもいいから、とにかく黙って抱え込まないこと。困ったら助けを呼べばいい。共有することが大事。うまくやる必要はない、まず声に出せばいい。部下や仲間から助けを求められたらすぐに手を差し伸べることだ。
四)コミュニケーションとは、上手にしゃべることではなく、相手を思いやること。ちゃんと聞くこと。「あの人、いつも気にかけてくれてるな」って思ってもらえるかどうか。結局のところ、人って“聞いてくれた人”を信頼するんだと思う。そうやって良好な人間関係を育み、チームワークを強くする。
五)基本、建設業界の人間って口下手が多いし、ボキャブラリーが少ない(笑)。だから言葉足らずでも頻繁に言葉を交わすこと。立派なコミュニケーションとは質より量が大事だと思う。職人と若手、営業と現場、会社とお客様、そこにはやっぱり「言葉」が必要になる。伝えることを面倒がると、だいたい後で手間が増える。
六)だから朝礼もやるし、ミーティングもやるし、研修会もやるし、時には食事会もやる。雑談の中に本音があることも多い。たった一言の「ありがとう」「大丈夫?」で、空気がガラッと変わることもある。小さな少ない言葉でも関係性が良くなる。それが職場ではとても大切なこと。
七)マニュアルも大事、仕組みも大事。でもそれだけじゃ上手く動かないのが“人間の集まり”というもの。手を動かすのは人。仕上げるのも人。だから「人と人」の歯車がうまく回ってないと、どこかで歪みが出る。コミュニケーションはその潤滑油みたいなものだ。
八)昔よりメールもチャットも増えて、とても便利にはなったけど、やっぱり“顔を見て話す”っていうのは、なくしてはいけないなと思う。特にトラブルが起きたときほど、メールや電話じゃなく、ちゃんと会って話した方がいい。便利さの陰で、伝えるべきことがこぼれ落ちていないか、気をつけないといけない。
九)結局、会社は人の集合体だから、現場も、会議も、段取りも、すべて「人と人」が噛み合って初めて回る。その噛み合わせを良くするのが、日々の会話や雑談だったりする。何を話したかよりも、誰と話せるか。その関係性が、いい現場、いい職場をつくるのだと思う。
十)声をかける。聞く耳をもつ。確認を怠らない。それだけで、仕事は驚くほどスムーズになる。話さないと伝わらないし、伝えないと始まらない。だから、常にちゃんと話すことから始めてほしいと思う。まずは一言、「調子どう?」からでもいい。それだけで、空気が動き出すのだ。
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