2026年03月25日

DXについて

一)最近、DXという言葉をよく耳にする。正直、少し前まではITとかSNSとかAIと同じような流行りの一つだと思っていた。うちのような建設業界で汗をかいている人間からすると、どこか遠い話に感じていたのも事実で、そんな急ぐようなものでもないと思っていた。














二)でも、ここ1〜2年で考えが変わった。むしろ、やらない理由が見つからない。というより、やらなければ確実に遅れる、時代に取り残される、そう感じる場面が増えてきた。難易度や代償が高いならともかく、出来るのにやらないのは、機会損失でしかない














三)建設業は、まだまだアナログな業界だ。まさしくローカル、ローテク、ローリターンの世界。未だに紙の図面、紙の報告書、紙の契約書、紙の見積書、そして電話とFAX。それで回ってきてるので否定するつもりもない。でも、そのままでいいのか、という話だ。














四)例えば、現場の写真。以前は撮って、会社に戻って、パソコンに取り込んで、整理して報告書に貼り付け共有していた。今はその場で撮って、その場で全社に共有できる。この差は、思っている以上にかなり大きい。ましてや、わざわざ印刷してファイリングするほど無駄なものはない。














五)DXというのは、別に難しいことをやるわけじゃない。無駄を減らすこと。時間をつくること。そして、その時間を「人にしかできない仕事」に使うことだと思っている。やる前とやった後を比較するとかなり大きな時間を短縮できていることに気が付く。














六)うちでも少しずつ取り組んでいる。クラウドでの図面共有や車両管理、アルコールチェック、現場でのスマホやタブレット、ウェアラブルカメラの活用など。最初は戸惑いもあり抵抗もあったが、一旦慣れると、もう元には戻れないし、それが最適になってくる。














七)よく「建設業は職人や手作業などリアルな世界だからDXは関係ない」と言われるが、それは逆だと思っている。現場の人間こそ、余計な手間を減らして、本来の仕事に集中できる環境を作るべきだろう。だからうちではまだまだDX化する余地は十分にある。














八)人はこれから確実に減る。採用も簡単じゃない。だからこそ、「人を増やす」だけじゃなく、「一人あたりの生産性を上げる」ことが必要になる。例えば、現調へ行く際にもサイズが異なる図面を大量に印刷して行くのではなく、図面もメモも写真もすべてタブレット1台で済ませてその場ですぐに会社に共有するとか。














九)DXは魔法じゃないが、武器にはなる。そして、その武器を使うかどうかで、5年後、10年後の会社の姿は大きく変わると思っている。まずはペーパーレス100%にしたい。そのために効率的で経済的効果のあるアプリケーションやシステムを積極的に導入したい。














十)歳を取ると変わるのは怖いかもしれないが、私は変わらない方がもっと怖い。だから、まずは一つでいい。紙を一枚減らすところからでもいい。未来のために、今できる一歩を踏み出していきたい。また、そういう取り組みが若い人材の採用にもつながると思っている。

 
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