
▼先般、日経新聞の書籍広告に「ヤンキーの虎(藤野英人著:東洋経済新報社)」という本の大きな見出しが目に入り、早速買ってみたが、現在通っている大学院のレポートに追われていたこともあり、なかなか読めずにいた。
▼そうこうしているうちに、大手取引先の本部長と一緒に昼食をとっていると偶然にも「山田さん、『ヤンキーの虎』って本があるから絶対読んでみて。山田さんのことがそのまんま書いてあるから。私はこの著者が好きで講演によく行くんだよ」と言われ、興味津々、先日の出張の行きと帰りの機中で読んでみた。
▼当然、本部長は私が昔やんちゃしていたことはご存じないはずなので、この「ヤンキーの虎」を薦めた理由は他にあると思っていたが、あたかも知っていたかのような酷似した内容だった(苦笑)。著者が言う「ヤンキーの虎」の特徴と私を比較してみた(苦笑)。
・生まれ育った地元が好きで、東京に移ろうとは考えていない
(=これはよく分かる)
・どちらかというと低学歴
(=私は間違いない・・・苦笑)
・小中高時代の友人が大好きで繋がりを大事にする
(=同級生の同窓会をこまめに企画して開催している・・・笑)
・結婚や出産が割と早い
(=私は結婚24歳)
・車社会の地方都市や郊外に住んでいるため自動車が大好き
(=周りから私の車の運転は「荒い」と言われるが私自身は運転好き・・・笑)
・ヤンキーの虎は二種類。「成り上がり型」と「地盤引継ぎ型」
(=私は創業者なので「成り上がり型」)
・船井総研のセミナーを全面的に支持する
(=ここだけは違う。私は船井総研のセミナーには興味ないし絶対行かない)
・元暴走族のヘッドで仲間と一緒に創業した会社もある
(=全国には同じような人がいるもんだとつくづく思う・・・苦笑)
・製造業には参入していない
(=というよりか、基本的にヤンキーは多額の設備資金がいる製造業には参入できない)
▼本の概要はこんな感じ。
・地方経済を復活させる原動力となるのは間違いなく「ベンチャーの虎」たち
・ヤンキーの虎の定義とは「地方を本拠地にしていて、地方でミニコングロマリット(様々な業種・業務に参入している企業体)化している、地方土着の企業。あるいは起業家」「地方豪族」
・ユニクロ、ニトリ、ヤマダ電機、COCO壱番屋は「ヤンキーの虎」の代表格
・ヤンキーの虎の特性「若さ」「チャレンジ精神」「情報収集能力」
・麻生太郎氏は最強のヤンキーの虎
・ヤンキーの虎のキーワードは「事業意欲」「仲間意識」「スポーティ」
・ヤンキーの虎は2020年まで急成長する。ただしそのあとは厳しい状況に置かれる
などなど。
▼斬新な切り口でとても面白く読ませて頂いた。この著者は基本的に投資家で、誰も興味を示さないような地方の見つけにくい掘り出し物(魅力的な投資先)を探すためにこの本を書いたような隠れた意図を感じるが(笑)、書いてある内容は客観的且つ論理的で興味深い。
▼面白いのは著者は日本には2種類の虎がいると言っている。それは、
都市部の「ベンチャーの虎」と地方の「ヤンキーの虎」
▼「ベンチャーの虎」とは都市部でインターネットやITなどをベースに新しいビジネスモデルを考えて日本だけにとどまらず世界へ飛び出そうとしている人たちのこと。この2種類の虎が日本経済を牽引していくとのこと。
▼地方にはたくさんの中小企業があり、それだけ社長もたくさんいるが経営者は少ないと思う。社長は会社さえ設立すれば誰でもいつでもすぐになれるが、経営者は経営を知る者、学んだ者しかなれないのだ。私自身も社長を25年間(人生の半分以上)やっているが、真の経営者とは言えないからまだまだ学ばなければならない。
▼ただ「ヤンキー」以外で他にもっとカッコいいキーワードは無かったものかと悔やまれる(笑)。
↓先日、打合せに伺った外壁緑化が素晴らしいパソナ本社ビル
↓一階はこんな感じに田んぼが!
↓畑も。
↓応接室の天井にはトマトが(笑)
↓水耕栽培でレタスも。