
▼よく経営者は孤独だと言われる。社員の事を社員に相談できないし、トップとして迷っている、悩んでいる姿や様子も見せたくないのもある。だから経営者は相談相手を外へ求めて、いろんな経営者団体や奉仕団体、経済団体、コンサル、セミナー、研修などに足を運ぶ。
▼しかし、仮に誰かの言う通りにしたところで結果には自分が責任を負うわけだから、結局は自分独りで最終的な決断、判断をしないければならないので、慰めにはなっても孤独には変わりない。だから経営者には孤独を楽しめるぐらいのマインドが必要なのかもしれない。
▼経営者として理想的な心情を言えば「孤独を恐れず孤高を貫く」。経営者は会社の中では自分より上に人がいないので、決めてくれる人もいなければ責任をとってくれる人もいない。それが当たり前なのだ。経営者が孤独を恐れて安易に迎合していては、視野狭窄に陥り、判断を誤り経営者は務まらない。
▼でも「孤立」はいけないと思う。孤立とは皆から理解されず、共感も協調も得られず無視された状態だ。たとえ孤独であっても孤立はいけない。孤独とは自分がそう感じることであり、ある意味、プロセスだと思うが、孤立は周りからの評価であり、ある意味「結果」だ。
▼だから「経営者は所詮、孤独なんだ」と開き直り、傲慢になるのは経営者としては失格。私もこれまでそうやって自暴自棄になることは何回もあったし今でもなりそうになることもある(苦笑)。しかし、周りから言わせれば(言う人はいないが)孤独だと思っているのは本人の勝手(笑)。勝手に腐っているだけ。その弱さが孤立を招く。
▼だから経営者は「私は孤独なんだ」と心が折れても決して腐らさずに「孤独を楽しむ」「孤独を恐れず孤高を貫く」ぐらいの気概を持ちたい。いや、経営者だけではなくリーダー的な立場の人も皆同じだと思う。
▼決して、心を腐らせて「孤立」してはいけない。
↓先般、うちの猪岡と井口と徳島県に本社を置くある上場企業に伺ったときに招かれた食事処ののれん。「のんだらのれん」とはうまい(笑)。御馳走になった鮟鱇(あんこう)もうまかった。