
▼先日、私が通っているグロービス経営大学院にて「リーダーシップとメンタルヘルス」というクラスを修了した。恥ずかしながらメンタルヘルスに関して知らないことばかりで、毎回授業では目からウロコで、とても勉強になった。
▼最近では何かとメンタル面での問題や課題が増えてきた。〇×ハラスメント、うつ、ストレス、精神疾患、〇×症候群など多種多様で、今後も間違いなく増えていくだろうし、それに伴って法律も医療もさらに細分化してくると思われる。
▼昨今、技術も情報も政治も経済も何もかもが、これまでになかった速さで変化・進化している。インターネットで検索すると根拠は不明だが、現代人が一日に触れる情報量は平安時代の人の一生分、江戸時代の人の一年分とのこと。よく分かるような気がする。昔は当然、ネットも無ければメールもFAXも電話も無い。本や新聞も広く流通していないし、そもそも時代を遡れば遡るほど識字率は低く情報自体がごく僅かだったと思われる。
▼大げさに言うと、たった今でもスマホやパソコンで50億人と繋がっているわけだし、瞬時に手のひらに世界中から情報が入ってくる。好む好まざるに関わらずいろんな声が24時間いつでも勝手に届く。聖徳太子は一度に10人の言葉を聞き分けたという逸話が残っているが、現代では何百人、何千人の言葉が一度にぶつかってくる。
▼そのように昔と比べて現代人が触れる情報が爆発的に増加しているにも関わらず、人間の脳細胞の数は増加したり、メカニズムが発達しているかといえばそうでもなさそうだ。だから現代人のメンタル面に多種多様な問題や課題、負荷が増加しているのも頷ける。
▼話は戻して、私が修了したそのクラスの中で印象的だった言葉が「ケチな飲み屋」と「阿呆鳥」。これは部下と上司の兆候を表したものでとても分かり易い。「ケチな飲み屋」とは部下のメンタル面でいつもと違う様子をまとめたもので、この兆候が見えだすと当人への配慮が必要だ。
ケ=欠勤
チ=遅刻
ナ=泣く
ノ=能率が下がる
ミ=ミスが増える
ヤ=辞めたい
▼「阿呆鳥」とは部下の話を聴くのが下手で、コミュニケーションが取れないダメ上司に共通する相手の話を聴くときの態度を表している。この言葉は私にとっても非常に耳が痛い言葉だ。こういうのは間違いなく本人は無意識でしている思われる。
あ=あくび
ほ=頬づえ
う=腕組み
と=時計を見る
り=リズムを取る
▼そのクラスではストレス測定が必須で、私も測定してみた。やはり、私は頭が悪いのか心臓が粗雑なのか、メンタルヘルスは良好とのこと。ただ、相手の話を聴く力はもう少し努力する必要があるようだ。
▼この測定結果も測定する時期によって大きく変わると思う。昔うちが資金面で厳しい頃に測定していたらこの度のような良い結果ではなく、悪い結果が出ていたと思う。あの頃の私は毎朝起きるたびに途方もない大きな切迫感というか、世界中に私一人だけで生きてるような孤独感に襲われて、出勤するのも苦しい時期があった。
▼でも社長としてそんな様子や姿を見せるわけにもいかないので、常に平生を装っていたが、今から振り返ってみると、会社の近所の神社に毎朝参拝を始めたのは、その頃だったかもしれない。その時に心底心掛けたのは「祈願」や「お願い」ではなくて「感謝」の二文字だけ。「祈願」や「お願い」ばかりしていると余計ストレスが増える。
▼ストレスというはある意味、心の筋肉痛と同じ。自分の心や頭が成長する上で乗り越えなくてならないプロセスであり、避けたり逃げたりしていると成長出来ないと思う。ストレスは絶対になくならないし、ストレスが無い人って成長していないかもしれない(だから私は成長していないのかも・・・苦笑)。そういう意味ではオリンピック選手やスポーツ選手は常に大きなストレスと向き合っているんじゃないだろうか。
↓私のストレス測定結果。私のストレス良好成績は100点満点中80点(産業平均値65.8点)
↓私は100,000人中3490番目とのこと(あまりピンと来ない)。現状に満足できていないという結果が出ている。それは間違いない。
↓話を聴く力をもっと付けなければ・・・。アルコールについては量よりも回数が多いのだと思う。
↓私はどちらかというと「良い上司」より「良い部下」なのかもしれない(苦笑)。
↓客観的な意見も聞きたい(笑)