▼最近ではやたら「コミュニケーションが大事」って言葉をよく耳にするが、じゃコミュニケーションって何？と思ってまず国語辞典で調べてみた。下記の通り。

１ 社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。
２ 動物どうしの間で行われる、身振りや音声などによる情報伝達

▼人間同士においては主に言葉だろう。言葉を口で伝えるか、字で伝えるか、手で伝えるか、または顔(表情)で伝えるかということ。

▼普段のコミュニケーションの中で、仕事でも家庭でも口で言葉を伝え合う「会話」が一般的で最も早くて一番効率が良いコミュニケーションだと思われる。思ったことを、すぐに、その場で、そこにいる人全員に伝えられる。

▼この会話、特に社会においては社長から社員へ、上司から部下へ、先生から生徒へ、親から子へ、政治家から有権者へ、たとえ立場が違えど、いかに多く確かに伝えるためには「話し方」が重要だ。言うだけではダメで相手にちゃんと伝わってないと意味がない。

▼その「話し方」を意識して話している人は何人いるだろう。話し方が上手ければ、どれだけ効率が良くて幸せだろうか。大勢の人に理解・納得させて動いてもらえるように伝わる話し方。

▼そう考えれば「話し方」はとても重要であり、仕事や人生の結果を左右すると言っても過言ではない。二人以上と一緒に仕事しようと思えば「話し方」はとても大事だ。私は全く出来ていない。

▼もはや古典的な自己啓発本の大家Ｄ・カーネギーが書いた本「話し方入門(創元社)」を先程読み終えて、感銘を受けたこと、反省させられることがたくさんあり改めて話し方を考えさせられた。

▼P16「人前で説得力をもって話せるということがあなたにとってどんな意味を持つのか。(中略)友人の輪が広がりより大きな影響力や指導力などなど。そして指導力発揮への最短距離を行こうと思うならこれに勝るものはないのです」

▼私は会社の経営者として、あるいはいろんな社会的団体の長としてどれだけ指導力が発揮できているだろうか。とても悩ましい。なぜなら「話し方」を意識して話したことがないのだから。

▼P28「話はじめるまでの準備および明瞭確実に話せるもの、強く心を動かされたもの、言わずにいられない何かを持っていること、それらがまず何よりも必要だという点です」
P29「この話し方の訓練を希望する人の大部分は自信と勇気と自立を我が手にしたいというのが動機です。ところがその多くが犯す致命的な誤りは準備を怠ることなのです」

▼話し始めるための準備などしたことがない。当然、講演や講話を頼まれて講師として登壇する場合には原稿も作るし資料も作るが、話し方まで考えて準備したことはない。まさしく致命的な誤りを犯している(苦笑)。

▼P77「考えが固まったら始めから終わりまで通して練習します。声に出さず胸の中で。やかんの湯が沸くのを見ながら、街を歩きながら、エレベーターを待ちながら。次に室内で一人で暗唱します。大きな声を身振りを交え元気よく生き生きと話す練習の反復です」

▼上記の通り、ここまでやってやっと準備と言えるのだろう。原稿や資料を作ってそれらを読んで暗記するだけでは準備とは言えないのだ。

▼P241「話の目的とはいったいどういうことでしょうか。(中略)およそ話というものは話し手がそれに気付いているいないに関わらず、次の四つのうちのどれかを目的にしています。

一、何かを分からせる
二、感銘を与えたり納得させたりする
三、行動を起こさせる
四、楽しませる

▼話す内容もなることながら「話す目的」を明確にすることで効果的な準備と「話し方」が出来そうだ。

↓我が家の近くを流れる一級河川の芦田川。昨日(7/7)の朝の様子。激しい豪雨により川の水位が危険水位に近づいている。

↓河川敷は完全に浸かり放置されていたと思われる軽トラが流れている。この川が氾濫すれば我が家どころか福山市全域の冠水は必至だ。

 ↓ここまでくると、もはや川には見えない