2021年09月11日

見えないものほど大切なことについて

最近、社内において「見えないもの」ほどとても重要で、結果に与える影響がとても大きいと痛感させられることが多い。













生活上、身近で見えないものといえば、空気や電波、電気、匂い、音、温度、そして最近流行りのウィルスなど。














どれも目に見えないものだけど、生活に大きな影響を与えるものばかりで、空気やウィルスは生死をも左右する。













それでは社内で見えないものとは何だろうか。それは社風とか会社の文化などではないだろうか。













理念やビジョン、方針、計画、規則、組織体制、役割などは成文化出来るから、誰でもいつでもよく見える。














経営理念は事務所内やHPにも掲示しているし、方針や計画などは事業発展計画書に、規則は就業規則や各種文書規定に、組織体制や役割などは統合マニュアルや手順書に明記されてある。














でも、肝心要の社風や文化は、どこにも書いていないし、掲示していないし、教えてもいない。また見えるものでもない。














すぐに教えられるものではないし、誰かがお手本を見せられるものでもない。だけどとても重要で大切なものであることには間違いない。













社風や文化というものは、誰も目に見えないけれど、とても大切なもの。














私が思うに社風や文化とは「気付くもの」であり「伝わり続けるもの」で、急にすぐ作ったり変えたりできるものではなく、根気と体験と長い年月を掛けて積み重ねるもの。














創業者や時の経営者が、いろんな岐路や逆境に立たされた時の決断や言動、行動を目の当たりに見てきた社員達が、いろいろな共通項や軸に気が付き、それを真似て、伝え続けられるものだ。














だから社風や文化は、社員や職場、流行に合わせるものではないし、合わせられるものでもない。














社員も、その会社の社風や文化に合う人だけが残り、合わない人は去っていく。「去る者は追わず、来る者は拒まず」という言葉は、ある意味で理に適っている。














そして最後に社内で、他に目に見えないもので最も大切なものがある。それは心と夢と志。夢とは自分のために描くもの、志とは自分以外の誰かのため何かのために抱くもの、心はその夢と志を育む。

 
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