2021年11月13日

考え方について

今まで稲盛和夫さんの著書を読むたびに、経営者として、人間として、男として身を正される思いがする。これまで稲盛和夫さんの著書はどれも読むたびに、経営者として、人間として、男として身を正される。











先日、とてもお世話になっている方から薦められた本「考え方(稲盛和夫著/大和書房)」を読了。














倫理観や人生観、信仰心、リーダーとしての資質、経営者としてあるべき姿など、一朝一夕ではとても習得できるものではなく、自戒と内省の念を持って繰り返し繰り返し自分に言い聞かせたい言葉ばかりだ。














教育や文化の移り変わりや、時代、環境、社会の変化で時代錯誤と思われそうな内容もあるが、私にとっては自分を律するのに、うってつけの内容だった。














いつもは心に留めておきたい言葉に線を引きながら読んで、あとでノートに書き写しているが、この本は全部に線を引きたいくらいの内容で、ノートに書き写すまでもなく、手元に置いておきたいまさしく座右の書といえる本。













序章に大文字、太文字で書かれてある言葉がこれ。

プラスの「考え方」
常に前向きで、肯定的、建設的である。皆と一緒に仕事をしようと考える協調性を持っている。真面目で、正直で、謙虚で、努力家である。利己的ではなく、「足る」を知り、感謝の心を持っている。善意に満ち、思いやりがあって優しい。

マイナスの「考え方」
後ろ向きで、否定的、非協力的である。暗く、悪意に満ちて、意地が悪く、他人を陥れようとする。不真面目で、嘘つきで、傲慢で、怠け者。利己的で強欲、不平不満ばかり。自分の非を棚に上げて、人を恨み、人を妬む。














私は自分自身を省みると、プラスの考え方だけではなくマイナスの考え方も持ち合わせている。上の言葉に続いてこう書かれてある。














「常にプラスの考え方を養い、実践していくことに努める。人生の鉄則はそれに尽きると言ってもよい思います」













「たった一回しかない人生を、生きがいに満ちた、素晴らしい人生だったと言えるものにしていこうと願うなら、自らの考え方を美しく、気高いものに磨き上げることに努めていかなければなりません」













私も50歳を過ぎて、人生の折り返し点をとっくに過ぎている。残りの人生を素晴らしい人生だったと言えるようにするためには、決して残り時間は長くない。














学ぶよりも実践するほうが難しい。これからは学ぶ時間より実践する時間の方を増やしていきたいと思わされた一冊だった。

 
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