1)普段、仕事をしていて常に頭に置いておかないといけない指標は、お客様がどれだけ当社の仕事やサービスに満足、納得して頂けたかを示す「顧客満足度」だ。
2)職業柄、ついつい、これまでの経験や技能、技術、勘、肌感覚に固執していまい、お客様の意図や要望、この度の依頼目的などへの注意が希薄になってしまいがち。
3)屋上の防水改修工事であれば、ただ「雨漏れを直したい」だけではなく、「建物の寿命を延ばしたい」とか「衛生環境を改善したい」とか「屋上を有効活用したい」というのもある。
4)外壁の改修工事もただ「外観を綺麗にしたい」だけではなく、「建物の劣化を防ぎたい」とか「外壁の剥落による災害防止」、デザインを変えて「会社のブランディング」や「人材の採用強化」「社員のエンゲージメント向上」などがある。
5)だから、その意図や目的を満たすことを優先して、工法や材料、工期、品質などを注意深く検討して提案しなくてはならないと思う。
6)あくまで工法や材料はそのための手段であり、お客様はその手段でなければならないというケースは非常に少ない。しかし、我々技術職、技能職はその工法や材料にこだわりがちだ。
7)屋上防水であれば工法が「塩ビシート防水機械固定工法」だろうが「ウレタン塗膜防水通気緩衝工法」だろうが、それが意図や目的を満たすのであればどちらでもいいはずだ。
8)よくありがちなのは、私達の得意な工法や都合がいい材料を薦めておいて、その施工を円滑に進めるための条件をお客様に提示してしまう。
9)このあたりを営業担当者ははじめにお客様からしっかり汲み取って理解した上で、工事担当者や現場管理者へ伝えて落とし込んでおかなければならない。
10)顧客サービスとはお客様の困り事や課題を解消して、目的を果たし、満足して頂けるように動く(行動する)ことであり、工法や材料は複数ある要件の中の一つに過ぎないことを忘れないようにしたい。
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