2022年05月31日

雨漏れについて

1)これから梅雨の時期が近づき、雨の日が増えてくる。雨の日はジメジメするし、服は濡れるし、傘を持ち歩かないといけないし、どこへ行くにしても、面倒臭いことばかりで気が滅入る。












2)でも生活する上で貴重な水や、植物や農作物など自然の恵みを与えてくれるのも雨。人が生きていくには絶対欠かせないのが雨だ。しかし、時には雨も恵みだけではなく台風や集中豪雨など人の命を脅かすこともある。











3)雨漏れも人の快適で衛生的な生活を不快なものにする。これから梅雨が近づき、雨漏れでお困りのお客様からの相談が増えてくる時期だ。我々のような防水業者にとってはこれから繁忙期に入っていく。










4)雨漏れの原因もさまざまで、建物の構造や仕上げの種類によって違う。屋根が瓦なのか、金属なのか、陸屋根なのか、陸屋根でも防水層の種類によって大きく違う。











5)雨が漏れている個所は容易に分かるが、雨がどこから入っているかを特定するのは容易ではない。これまでの経験や勘に頼ることも多いが、最近では技術の発達でいろんな診断機器がある。











6)瓦だとほぼほぼ棟か谷から漏れているケースが多く、金属屋根なら金属の重ね部分か開口部や水切り周り、防水層であれば防水層の接合部か立上り部からの漏水が多い。










7)雨がどこから入ってきているか特定出来ても、その時に防水施工できることは稀で、取り急ぎ雨漏れの量を減らす応急処置をして、後日、雨が止んで漏水個所を乾かしてから防水施工するのがセオリーだ。










8)防水施工もいろんな工法、いろんな材料があるので、漏水個所や建物の構造に合った適切な選択をしなくてはならない。この選択を間違えると全く効果がないどころか、余計に手間がかかってしまうこともある。











9)よくあるのは、なんでもかんでもシール材(コーキング)で処理しがちだが、私はこのシール材の施工が各種ある防水施工の中で一番難しいと思っている。材料の選択だけでなく、養生の仕方や打設深さ、仕上げなど、簡単なようで難しいのがシール材だ。











10)シール材は一旦打設すると、撤去したり打ち替えたり補修したりするのが困難なので、一発で美しく仕上げる技能が必要だ。だからなんでもかんでも安易に自分でコーキングするのではなく、職人さんに頼んだ方が絶対いい。


 
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