2023年02月06日

失意泰然・得意淡然について

1)この度『論語と算盤と私(朝倉祐介著/ダイヤモンド社)』という本を読んで、恥ずかしながら初めて知った「失意泰然・得意淡然」という言葉。調べると「得意の時には驕り高ぶることなく、失意の時にはゆったりと構えていなさい」という意味。















2)いろんな方がこの言葉を座右の銘にしていることを知って、私にも大いに必要な言葉だなと思ったが、私の場合はこの「得意の時」がいつなのか分かりにくい。得意な時でも、恐らく本人はそう思っていないだろうから、定量的な指標なり基準が必要だろう。














3)例えば会社が赤字の時は「失意の時」で黒字の時は「得意の時」とか、社員数が減った時は「失意の時」、増えた時は「得意の時」とか。うちの場合は「従業員一人当りの経常利益額」を経営目標にしているから社員数ではなく経常利益額が指標になる。














4)ただ、こういう指標を考えれば考えるほど、何かと他社と比較してしまいがち。余計に「失意の時」を増やしてしまうような気もするが(笑)、自社や自分の成長にフォーカスすれば、過去と現在、将来を比較するのに指標は必要だと思う。














5)この本に書いてあった他の言葉のうち、印象に残った言葉をノートに書き留めたので、その一部を下記に紹介したい。※印は私の勝手な所感。














6)P39:「反対するすべての人を得心させるなど望むべくもないことですが、同じ内容のことを根気よく何度でも語り続けるべきです」※これは上司やリーダーが心得ておかなければならないことだと思う。部下や社員に1回言っただけではなくて何回も言い続けなければ伝わらない。














7)P216:「誰もが当事者であるにも関わらず被害者意識を持ち始め、勢い苦境を招いた犯人捜しに血眼になってしまう」※組織で失敗や損失、クレームがあった場合、自ら進んで原因と責任は自分にあると言う人は非常に少ない。だからこそ、そういう人は貴重だし大いに登用したい。














8)P332:「意見は割れても、意思決定は早く」※特にこれはミーティングや会議で大切なこと。私が思う会議は意見を多く集めて決めることが目的であって、意見を揃えることではないと思っている。人数が増えれば増えるほど全員一致などあり得ない。















9)P347:「やりたいことを見つける点においても、また安定を得るための自己鍛錬という点においても『自分探し』より『自分づくり』という気持ちで日々の生活に臨んでいくべきではないでしょうか」※自分の道を探すから迷う。自分の道を切り拓けば迷わずに済む。














10)P354:「事をなすにあたって何よりも大切なことは何か。私なりに考えるにそれは『旗を掲げる』こと、すなわち自分の信念や大義を掲げて周囲の人々に向けて発信し巻き込んでいくことなのだと思います」※私もこのブログやFacebookなどで発信し続けたい。

 
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