2024年01月13日

野性について

1)私は決して高い理性も無ければ豊かな感性も持ち合わせていない。どちらかというと野性の方が上回ると思う。「野性」を辞書で意味を調べると「自然のままで本能的な性質。洗練されていない粗野な性質」とのこと。まさしく「洗練されていない粗野な性質」(苦笑)。














2)つまり私は『理性<感性<野性』ということになるけれど、それがすべて悪いわけではなく、決してネガティブではないことを先日の日経新聞の記事の中の言葉に励まされた。それは「アニマルスピリット」という言葉。














3)その意味を調べると『アニマルスピリットという言葉は、経済学者ケインズが使用した言葉で、一般的には(企業家の)野心的な意欲などと訳されており、不確実な状況下を切り抜ける企業の経済活動の原動力になるものとして注目されています』とのこと(出処:経済産業省HP)。














4)ちなみにその日経新聞の記事では、この度、日本製鉄があのUSスチールの買収に乗り出した件を「アニマルスピリットを見せた」と評していた。それはとても勇気づけられる記事で、成長が減速している日本企業、特に地方の中小企業に必要な気概だと思う。














5)野性の話に戻すと、他にも経済人に関連する言葉で、78歳で五代目国鉄総裁となった気骨の人、石田禮助氏の「粗にして野だが卑にあらず」という言葉がある。「言動が雑で粗暴であっても、筋が通っていて、決して卑しい行いや態度をとらない」という意味。














6)その他にも「野性」に関して類語や関連語を調べると「ワイルド」とか「DNA」「向こう見ず」「島国根性」「田舎気質」「健康的」「直感」「正義漢」「勇猛」「大胆」「江戸っ子気質」などがあった。














7)また「野」の熟語を調べて、その中で私好みの熟語だけ挙げると「野人」「野望」「野心」「野獣」「野戦」「野郎」「野武士」などがある(笑)。そもそも私に「野心」や「野望」がなければ創業していないし今のうちの会社も存在していない。














8)時に「野心」とか「野望」とかネガティブな意味で使われがちだが、起業家にとってはそれが原動力になるし、経営者に「野人」や「野獣」「野武士」のようなタフさがなければ生き残れていないと思う。













9)また先日も日本YEGの仲間から教えてもらった「3W(ワイルド・ワイド・ワールド)」という言葉もある。これからの地方の経営者や中小企業にはワイルドな感覚、ワイドな行動力、ワールドな視座が必要なのだ。














10)しかも最近では自治体でもアニマルスピリットに関する補助金もある(笑)。学べば学ぶほど薄れがちな「野性」を大切にしていきたい。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/76/animal-spirits-r6.html?fbclid=IwAR3MB9GswdVjSn5dTF0fRrNNDyOTasYzDbrlONEnpt1O7_z5BMtJ4swu4QA


↓1月10日 日経新聞記事


DFC4A61C-BD2D-4AB8-B111-523A9233AD52.jpeg

 
トラックバックURL : ボットからトラックバックURLを保護しています