一)建設業は多くの資格や免許が必要な業界で、私もこれまで多くの資格を取得してきた。というよりも大学へ行かなったので学歴にコンプレックスがあり、それを補うためにとりあえず資格をたくさん取ってきた。
二)例えば1級建築施工管理技士、1級土木施工管理技士、1級防水技能士、宅地建物取引士、二級建築士などなど。難易度の低い技能検定や特別講習など含めれば30件近く持っている。最近ではMBA(経営学修士)という学位を取得した。
三)うちの会社は創業して33年経つものの、地元の同業者の中ではまだまだ新参者で、他は2代目、3代目社長の会社が多く、私なんかはどちらかという成り上がりの部類。だから箔をつけるために資格や免許を積極的に取得してきた。
四)当然、社員にも資格の取得を強く求めてきた。無資格よりも二級を、二級よりも一級の資格取得を推し進めてきた。掲げたのは「一級と二級は一流の二流の違い、一流と二流の違いは本物と偽物の違い」というスローガン(笑)。
五)もちろん会社としても受験費用を全額負担し、資格取得後は毎月給与に資格の難易度に応じて、資格手当を最大5万円まで支給し続けている。うちが目指しているのは全員が何らかの専門資格保有者であること、つまり士(サムライ)集団なのだ。
六)建設業界では資格が命。資格がなければ就けない業務や現場もあるし、任せられる仕事の規模も上限がある。いくら経験があっても資格がなければ使いものにならない。最近では無資格者の救済のためか難易度が下がったり「◯◯補」的な名称も増えてきた。
七)以前は、上司よりも部下の方が難易度の高い資格(一級と二級の違い)をもっていた時期があって、公共工事の現場では技術者としてのポジションが上下逆転していたこともあった。そうなると社内では上司部下の関係も、現場では権限も責任も逆なのでかなり違和感と矛盾があった。
八)会社の建設業許可も一般建設業から特定建設業を取得したし、かなり早い時期から3種類のISO(国際規格)を取得していた。現在はIPOを目指していることから要求事項が多く被るのでISOは2023年に卒業(返上)した。
九)資格をたくさん持っていればいいわけではないが、資格を取得することで自信がつくし、資格取得にむけて勉強することで専門知識が身につく。間違いなくプロフェッショナルとして本人の成長に繋がる。
十)また何よりも社会やお客様が安心できる。資格は信頼なのだ。うちでは社員一人ひとりが専門資格を持った社会インフラを守る防水・建築の士(サムライ)集団として、今後も資格取得に向けて日々精進しなくてはならないのだ。
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