2024年12月04日

幸せかどうかについて

一)昨日読み終えた本がある。『グッド・ライフ 幸せになるのに遅すぎることはない(ロバート・ウォールディンガー/マーク・シュルツ/&books)』という本で、400ページくらいの結構ボリュームのある本だったが読んで良かったと思うし、みんなにも薦めたい。深く感動した。
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二)これまで「幸福」に関して書かれた本はたくさんあるが、この本はハーバード大学が80年以上もかけて、多種多様な大勢の対象者を幼少期から亡くなるまで観察、縦断研究された科学的結果に基づいて論理的に書かれてあり、宗教的な哲学的なものではない。













三)それは現在も継続中で、ハーバード大学の研究者も世代交代はするものの、長期間にわたる研究結果が書かれてある。とても感慨深いものがあるので、この度も心に留めておきたい言葉をかなりノートに書き写したが、そのほんの一部をここに紹介したい。※印は私の所感。













四)「本書はしっかりとした科学的研究に基づいている。その中心は『ハーバード成人発達研究』だ。1938年に始まった桁外れの科学研究プロジェクトであり、あらゆる困難を乗り越え、今も順調に継続中だ。」※この本にはそれだけの重みと価値が充分にあると思う。














五)「幸せな人生は楽な人生ではない。完璧な人生を送る方法など存在しないし、あったとしたら、ろくなものじゃない。なぜかって?まさに困難な苦労こそが、豊かな人生、幸せな人生をもたらすからだ。」※まさしく先人の「艱難汝を玉にす」ということわざは本当だったのだ。














六)「健康で幸せな生活を送るための唯一無二のベストな選択は、友好的な人間関係を育むことだ、と科学は答えている。」※本書は最終的に幸せになるためには、人間関係が最も重要だということを科学的に見事に論破している。














七)「50歳のときの人間関係の満足度が高い人ほど、(精神的にも肉体的にも)健康な80歳を迎えていた。」※私は現在54歳。今の人間関係に決して不満はないし、80歳まで生きたいとは思わないが病気で苦しんで死にたくはない(苦笑)。














八)「研究によれば他人と比較すればするほど(たとえ自分のほうが優位に立っているときでも)幸福度は下がる。他人との差が大きくなるほど不幸だと感じるようになる。」※お金を必要以上に持っていても幸せとは限らない。スティーブ・ジョブズも遺言にそう言い残している。













九)「どの年のデータでも、良好な人間関係は生存率を50%以上高めていた。(中略)他者との繋がりが最も少ない人の死亡率は繋がりが最も多い人に比べ、男性で2.3倍、女性で2.8倍高かった。」※喫煙とがんの相関に匹敵する。どれだけ人間関係が重要かが分かる。













十)まだまだ私が書き写した素晴らしい言葉をここに紹介したいが、あとは原本を購読して読んでほしい。うちの社員はラックス文庫に保管しておくのでぜひ読んでほしい(と言っても読まないと思うが・・・苦笑)。それだけこの本は良かったということ。

 
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