一)うちでは昨年から4つの目標を掲げている。それは品質目標と環境目標と労働安全衛生目標と教育研修目標。基本、前年度の実績を基準に数値目標を設定している。だから決して高い目標ではないが、KPIとしてはとても分かりやすいし、毎月ホワイトボードに進捗を掲示している。
二)まず品質目標だが、基本、品質が良ければお客様が増えて、満足して頂ければ継続して売上が上がるという理屈から、2023年度の実績「社員一人当たり年間売上目標5620万円以上」という目標に対して2024年度は6215万円だった。おかげさまで目標達成できた。
三)次に環境目標だが、2023年度実績「社員一人当たり年間エネルギー消費量(会社の光熱費と燃料代の合計)26万円以下」という目標に対して、2024年度は25.8万円でギリギリ目標達成。おかげでSDGsにも貢献できた。昨年は燃料が高騰したので厳しかった。
四)次の労働安全衛生目標である2023年度実績「社員一人当たり年間残業時間285時間以下」は、残念ながら2024年度は303.1時間で目標は未達。昨年は年間休日数を109日から124日へ大幅に増やしたせいもあるが、AIやDXなど創意工夫の余地はまだまだありそう。
五)最後に教育研修目標だが、2023年度は部門毎に定期的な勉強会や社外研修などに参加していたが、参加者の記録やレポートが不十分で、数値目標を掲げられなかったが。2024年度の「社員一人当たり年間教育研修時間」は13.1時間だったので、これを今年の目標の基準にすることにした。
六)この「4つの目標」の設定で意識したのは、「管理のしやすさ」と「分かりやすさ」だ。品質目標は「売上額÷社員数」だし、環境目標は「(光熱費+燃料代)÷社員数」、労働安全衛生目標は「のべ残業時間(休日出勤含む)÷社員数」、教育研修目標は「のべ教育研修時間÷社員数」。
七)2025年度の4つの目標は次の通り。「品質目標:社員一人当たり年間売上目標6215万円以上」「環境目標:社員一人当たり年間エネルギー消費量25.8万円以下」「労働安全衛生目標:社員一人当たり年間残業時間285時間以下」「教育研修目標:社員一人当たり年間教育研修時間13.1時間以上」。
八)労働安全衛生目標だけは継続して2023年度の実績を基準に、それ以外の目標は2024年度の実績を基準に設定している。昨年と同様に経過を毎月会議室のホワイトボードに掲示したり、メールで一斉配信して共有していく。
九)もちろん、4つの目標に対する結果については、できる限り個別に評価や表彰、インセンティブに繋げたいと考えている。目標数値も過去の実績を基に設定しているので、決してハードルは高くないと思っている。
十)この4つの目標に向かって、一人ひとりが意識して取り組めば、必然的に今年度の経営計画や売上目標の達成に繋がるはずだ。全体目標を提示するよりも「社員一人当たり」に分解した方がそれぞれ個別に落とし込みやすく、自分事として捉えられると思う。
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