一)私は幼少期から自分はとても運がいいと思っている。思っているというよりも独りよがりというか思い込みというか、性格で言えば短絡的で自己肯定感が強いということだと思う。ある意味、単純、単細胞で幸せな性格ということ。
二)決してスピリチュアルな感覚を持っているわけでもないし、占いとか信じる質ではないが、少年期の頃にやんちゃしていた私は、困り果てた母に山奥の修験道場へ連れていかれて、そこの小屋みたいな古い祠にいた山伏のような修験者に会わされたことがある。母は少しでも私を大人しくさせたかったのだろう。
三)そこで母は私の名前と生年月日を書いた紙をその修験者に渡して何やら相談していたが、その修験者は私の名前や生年月日を指でなぞりながら一言「お母さん、この子は強運の持ち主だから全く心配いりません。今は麻疹にかかってるようなものでしょう」と言ったのだ。
四)母は怪訝そうな顔をして「えっ?本当ですか、それ〜?」と訊くとその修験者は「この子を男性の強い守護霊が守ってくれている」と言い始め、母が「それは亡くなった父ですか?祖父ですか?」と返すと、修験者は「誰かよく分からないが、それは違うと思う」と言っていた。直系ではないとのこと。
五)母はそこで御布施をいくら支払ったのか今となっては分からないが、この母と修験者のやり取りが、当時の私に根拠のない無駄な自信と自己肯定感を植え付けてしまったことは間違いない。まだ若い単純な私は余計にやんちゃがひどくなってしまい、母からすると本末転倒な結果になってしまった(苦笑)。
六)それからというもの、私は悪運が強いと思い込んでしまっているので、何をやっても、いくら失敗しても、いくらケガしても「運が良かった」と思ってしまうから厄介。だからなかなか懲りないということになる。恥ずかしいが、それは今でも変わっていない。
七)私がその山伏と出会ってから約20年たった30代の頃、同級生が経営するスナックに呑みに行った折に、偶然そこでスタッフとして働いていたフィリピン女性の超能力を見せられて驚いたことがあった。彼女は私たちにガラステーブルの上に置かれたグラスやアイス・ペールを手を触れずに大きく動かせて見せた。
八)私も疑い深い方なので、いろいろグラスを変えたり、グラスになみなみと水を入れたりしたが、彼女は確かに触れずに動かした。器だけではなくマドラーや箸も指一本触れずに浮かせて見せてくれた。彼女の超能力はそれだけではなく、幽霊や守護霊などが見えるという。
九)その時に彼女は私にめちゃくちゃ強い男の守護霊がついていると言った。今まで見た守護霊の中で二番目に強い守護霊で、彼女もその男は私の親族ではないと言っていた。彼女はその特殊な能力を幼い頃から持っていて、母親から人に絶対言ってはいけないと言われて育ったらしい。
十)私はそういうスピリチュアルなことはよく分からないので真偽は別として、私にとって自分の運を強く信じるいいきっかけになったと思っている。だからうちの社名もたくさんの幸運に恵まれるように願いを込めてLUCKSと名付けたのだ。
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