2025年03月17日

理想的な死について

一)先日、呑読会(のんどくかい)という読書会の仲間の佐藤友則さん(ウィー東城店)がSNSで紹介されていた『ちょっと死について考えてみたら怖くなかった(村田ますみ著/ブックダム)』という本を読んでみた。面白かったのでぜひ読んでほしい。一部だけここに紹介したい。※印は私の勝手な所感。















二)P18:「人生の最期に食べるなら何がいい?」「お葬式でかけてほしい曲はある?「みんなに見送られて死にたい?それとも猫のように一人で死にたい?」※私だったらカレーライス、ゴダイゴの銀河鉄道999、サムライのように戦って死にたい(笑)。














三)P48:これまでたくさんの人の死や生き様を見てきた中で、幸せな最期を迎えるためにもっとも大切な要素は「人とのつながり」だと確信しています。※「幸せな最期」という言葉に新鮮さを感じた。それは幸せな死に方ということだし、「幸せ=健康」だとすると健康的な最期ということになる。健康的な最期とはどんな最期か深く考えてしまった。














四)P61:「死生観」というのはその言葉通り「死」だけではなく、生きることに対する価値観でもあります。自分らしい死に方に思いを巡らせることは、自分らしい生き方にも目を向けることになるのではないでしょうか。※全くその通りだと思う。「死に方を決めれば生き方も決まる」という言葉もある。














五)P80:めめんともり(著者が経営する終活スナックの店名)では月に一度、「入棺体験ワークショップ」というイベントを行っています。※ぜひ行ってみたい「終活スナックめめんともり」https://maps.app.goo.gl/nrBVr1zYKBx2NzBY9














六)P87:弔辞を読んでくれる人はたった一人です。あなたなら誰を選びますか?※こういうことを一度も考えたことなかった。私がいつ、どこで、どうやって死ぬかにもよるが、可能であれば、あの世で待っている先祖だろうか。私の生き方がご期待に添えたかどうか知りたい。















七)P180:私は、自分の最期に関することにはさまざまな選択肢があると知るのが最初の一歩だと思います。葬儀もお墓も、自分の思うように選ぶことができますし、私の母のようにお墓に入らずに散骨を選ぶこともできます。※有名な白洲次郎の遺言「葬式無用、戒名不用」を思い出した。














八)P187:「やりたいことを後回しせずにやる」ということだけは心がけているつもりです。「いつ死んでも後悔はない」とまでは言えませんが、いつか「後悔なく生きられた」といえる最期が迎えられたら幸せだなと思っています。※この著者の言葉には強く共感する。私もそうでありたい。














九)以前、読んだ『DIE WITH ZERO(ビル・パーキンス著/ダイヤモンド社)』という本にも理想的な死に方について書かれてあったが、あちらはどちらかというとお金を絡めた話で、こちらはコミュニケーションやつながりに主観を置いたお話だった。改めて死生観について考えるいい機会となった。













十)私は「寿命時計」という毎朝定刻に私の残り寿命を通知してくれるアプリを利用して死を意識するようにしている。死ぬときに「もっとやりたいことをやればよかった」と後悔しないように、これからは一つずつやり残したことを済ませていきたい。

 
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