2025年08月27日

雑談について

(一)「コミュニケーション」という言葉が使われるようになって久しい。改めて意味を調べると「人々が言葉や身振り、表情などの手段を用いて、互いの考え、感情、情報を伝え合い、共有すること」という意味らしい。最近では人材に求められる要素の中にも「コミュニケーション力」がある。













(二)ただコミュニケーションも目的や場所によって、方法もマナーも優先順位も違う。業務上のコミュニケーションであれば報連相がメインだから「結論→理由→詳細」という順番になるし、説明や説得であれば「これです(結論)→なぜならば(理由)→たとえば(事例)→だから(結論)」という具合になる。













(三)でも人間関係を深めたり、新しい情報や気付きを得るためには、通り一辺倒なコミュニケーションや会話ではなかなか得られない。そういうものは得てして他愛もない話とか、全く関係ない話題や雑談の中から生まれるものだと思う。














(四)そこでこの度、読んだ『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか(ビョートル・フェリクス・グジバチ著/クロスメディア・パブリッシング)』の中で私がノートに書き留めた言葉の一部を紹介したい。日頃もぜひ心掛けたい。※印は私の勝手な所感。














(五)P59:世界のビジネスマンが雑談に求めているのは「リベラルアーツ」です。世界のビジネスマンは雑談を学びの場と考え、お互いの人生を豊かにするための情報を「やりとり」する時間と捉えています。※確かに外国人は笑顔で雑談やジョークばかり言っているような印象を受ける。














(六)P69:新入社員や仕事のできないビジネスマンには、名刺交換を終えると名刺ばかりに注目して、相手の表情やその日の様子をまったく確認しない人が少なくありません。※なるほど。私もこの仕事ができないビジネスマンの一人だ。ずっと名刺を見ながら話をしてしまう癖がある(苦笑)。














(七)P78:雑談を大事にすることは相手を大事にすることとイコールです。※この言葉は刺さった。私は生来、短気でせっかちなので、雑談や他愛もない話などはついつい無駄に感じて早く切り上げて、次へ進めようとしてしまう。














(八)P105:パフォーマンスを出しているチームとパフォーマンスを出していないチームの働き方を比較分析するという試みをしてみて、その結果雑談をしたチームの方が圧倒的にパフォーマンスが上回っていることが明らかになったのです。※これは雑談によってお互いの距離が縮まってチームビルディングがうまくいったということ。













(九)P123:日本のビジネスマンが愚痴をこぼして「ガス抜き」をしているのに対して海外のビジネスマンは雑談を通して可能性や解決先を探しています。※私は基本、愚痴はこぼさないので、愚痴を聞くのも苦手だが、困ったときやピンチの時でも雑談をするくらいのゆとりが欲しい。














(十)なんてもかんでもすべて雑談がパフォーマンスに繋がるとは思わないが、自己開示をするいいきっかけになると思う。ただ、ここではっきり区別しておきたいのは、他人の悪口や中傷、噂話などと、ここでいう雑談は全く違うということだ。

 
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