2026年08月05日

株式上場について

一)私はこの会社を21歳で創業した。今思えば、本当に何も持っていなかった(苦笑)。金もない、信用もない、コネもない、経営の経験もない。ただ「夢を叶えたい、絶対に成功したい」という気持ちだけは誰よりも強くあったと思う。














二)創業した頃から心に決めていた目標の一つに「いつか会社を上場させる」というものがあった。当時はその言葉を口にするとまわりから「絶対に無理だろう」と笑われることも少なくなかった。でも、不思議と諦めようと思ったことは一度もなかったし、笑われれば笑われるほどその思いが強くなっていった。













三)この35年間、本当にいろいろなことがあった。仕事がなくて休耕田の草刈りから山の伐採など何でもやった時期もある。得意先の倒産や債務超過で資金繰りに困った頃もあった。社員の大量離職や背任行為などもあった。その度に、自分自身の力不足を思い知らされたし、情けなくなって誰かに八つ当たりすることもあった。













四)それでも会社を続けてこられたのは、自分一人の力じゃない。社員が支えてくれた。協力会社の皆さんが力を貸してくれた。お客様が信頼して仕事を任せてくださった。そして家族や友人が応援してくれた。会社は、人に支えられて成長するものだということを何度も教えられた。














五)そしてこの度、ラックス建設は東京証券取引所と福岡証券取引所のプロマーケットへ同時上場することができた。21歳の頃から抱き続けてきた目標が、一つ叶った瞬間だった。素直にうれしかったが、上場セレモニーで鐘を鳴らすときには、私の心はすでにそこにはなく、意識は次の目標に向いていた。












六)上場したから何かが終わるわけじゃない。上場がゴールではなく、むしろ、ここからが本当のスタートだと思っている。社会からの期待も大きくなる。会社としての責任も重くなる。その責任を社員一丸となってしっかり果たしていかなければならない。














七)今回の上場で改めて感じたことは、会社は経営者一人では絶対に成長しないということだ。現場で汗を流す職人、品質を守る施工管理、お客様と信頼関係を築く営業、会社を支える管理部門。その一人ひとりが主役なんだとつくづく思う。













八)35年前の自分に会えるなら「夢は必ず叶うぞ」と伝えてあげたい。でも、たぶんあの頃の自分は、もう次の夢を語り始めると思う。昔からそういう欲張りで落ち着きのない性格だった(笑)。一つ叶えば、すぐに物足りなくなって、また一つ先を見たくなる。














九)ラックス建設は、まだまだこんなものじゃない。地方の弱小建設会社でも、日本を代表するカッコいい会社になれることを証明したいし、社会から本当に必要とされる会社を目指していきたい。そして社員とその家族を誰一人取り残さず幸せにしたい。














十)最後に私の両親と先祖に心から深く感謝したい。特に私が少年期にやんちゃして大変な迷惑をかけた両親には本当に感謝したい。残念ながら父は8年前に亡くなったので親孝行は果たせなかったが、その分、母親にはしっかり親孝行、恩返しをしたいと思う。


 
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